クイズ王の部屋

『クイズ面白ゼミナール』が他のクイズ番組とちがうところといえば。

【6月20日のニュース】25年ぶり『クイズ面白ゼミナール』84歳の鈴木健二氏も復活

子供の頃、なんとはなしに見ていた「面白ゼミナール」が復活ですか。といっても、スペシャル番組として2回放送されるだけみたいだけど。それに地上波じゃないし。
「~、なぜか10点(笑)」とか、なつかしいのう。

このクイズ番組、解答者は一般の視聴者ではなく、俳優や歌手、その他の有名人だったんだけど、その目立たないことといったら・・・
フリップに3択とかの答えを書いて、黙って見せるだけ。とにかく喋る機会が少ない。
今のクイズ番組が、解答者のタレントが自分を必死にアピールしているのとは大違いだ。

クイズ番組を見ていて、「この人、すごい記憶力だなあ」と思う場合、「この人」といえばふつう解答者のことだ。
ところが、『クイズ面白ゼミナール』の場合、記憶力がすごいのは司会者の鈴木健二氏なのだ。なんせ、問題を出題する時や正解を発表する時ですら、台本を見ないで、ぺらぺらと司会進行していたんだからね。

べつに台本見ながら司会したっていいじゃないかと思えるけど、鈴木氏の考えはそうではない。
わたしの記憶が確かならば、鈴木氏は著書の中で次のようなことを書いていた。「番組スタッフが多大な苦労をして取材したテーマなのに、その結晶である台本をただ読み上げるだけなんて失礼だ。だからスタッフの労力に報いるためにも台本を記憶するのだ」と。
裏方さんのこともしっかり考えていたということですな。

それにしても皮肉なものだ。裏方の人に対する気くばりから台本を見ずに司会をするようにしたら、そのおかげで、自分自身が目立ちまくりの主役になってしまったんだから。

「面白ゼミナール」といえば「鈴木健二」だもん。3択か4択のプラカードを掲げるだけの3、4人のミニスカのおねえさんなんかチョイ役もいいとこだったね。


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