クイズ王の部屋

昔の巨人を知らない世代が増えてきた。

長嶋茂雄はいいけど松井秀喜が国民栄誉賞を貰うのはおかしいという意見が目につきますが、そう言ってる人でも、松井なんか、と思って成績を調べてみたら、長嶋と比べて遜色ないじゃんと、あらためて考え直すかもね。
二人の成績を並べてみると、

※松井の数字はは日米通算の記録です。
安打 打率 二塁打 本塁打 打点
長嶋 2471 .305 418 444 1522
松井 2643 .293 494 507 1649

松井の二塁打数は、立浪和義が持つ日本プロ野球最多記録のの487を超えている。ちなみにイチローの日米通算の二塁打数は500を超えている。

特筆すべきは、松井は現役生活の半分をメジャーリーグで過ごしながらこの成績を残していることだ。

長嶋もタイトル獲得数を見るとすごいです。首位打者6回。打点王5回、本塁打王2回。松井はそれぞれ、1回、3回、3回。でも松井はメジャーリーグ生活が長かったということも考慮に入れておかないとね。

国民栄誉賞に関して、「長嶋はいいけど、なんで松井に?」という意見が多くなったのは、この賞を与えられる基準が選手としての成績だけではないということが世間に認知されているということだろう。

長嶋が国民的スターになることができた大きな理由としてまず挙げられるのは、巨人の選手だったということだ。昔の日本のプロ野球といえば、「巨人+その他の球団」って感覚だった。『巨人の星』『侍ジャイアンツ』など、特定の球団の選手を主人公にした漫画なのに違和感がなかったのだから。『巨人の星』なんか国民的アニメだよ。「巨人ファン」ニアリーイコール「野球ファン」と言ってもいいくらいの(ちょっと極論か)時代があったのだ。

時代が下って、巨人は単なる人気球団の一つになった。そこで松井がいくら活躍しようと、国民的スターにまでなるのは難しい。イチローのように「最多記録」を作れば別だが。

余談。プロ野球に関して昔との違いで思い浮かぶのはスポーツニュースにおけるパ・リーグの扱いだ。今のプロ野球ニュースはセ・パ各3試合、計6試合、時間的に平等に放送するもんね。昔だとパ・リーグの試合は「その他の試合の結果です」でちょろっとスコアを出すだけということも多かった。


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