映画『2001年宇宙の旅』

わけのわからん映画として知られる『2001年宇宙の旅』をほとんど予備知識なしで鑑賞しました。「理解不能な映画だ」という予備知識は持っていましたが。

1968年公開ですか。アポロ11号の月面着陸(1969年)の少し前ですな。このあたりの時代に月に行けたんだから、2000年ごろには宇宙旅行も珍しくなくなっているだろうとふつう考えますよね。ライト兄弟がやっとのことで飛行機を飛ばしてから50年も経たないうちにジェット旅客機が当たり前のように飛ぶようになりましたし、他にもテレビ受像機とか、技術の進歩が早い例がたくさんありますし。実際、今現在、民間人の宇宙旅行体験者もいます。でも、旅行と言っても、窮屈な宇宙服に押し込められて打ち上げられているだけだし、火星表面を歩いた民間人はいないし、宇宙開発に関しては1960年代に想像していたよりはかなり遅れています。「はやぶさ」の帰還は感動的でしたが、持ち帰ったものが100分の1ミリ以下の微粒子と聞いて、なんだ、その程度か、と思ってしまいました(どうもすみません)。

で、映画『2001年宇宙の旅』。宇宙船の乗組員は冬眠状態で木星へ向かいます。この人工冬眠技術だけでもすごいですが、一番すごいのはコンピュータのHAL9000が感情らしきものを持っていることです。人間と区別つかないくらいの感情を持っているかのような反応をするコンピュータを作るのは大変難しい技術です。さらに進んで、実際にコンピュータが感情を持つとなると、これはもう不可能ですな。霊が憑依すれば別ですが。

この映画、理解できないと言われるのは終盤からエンディングにかけての部分のことですな。中盤までは分からなくはないです。まあ、最初の方の猿人(見た目はサルそのもの)が出てくるくだりは、後で解説を読んで、そういうことだったのかあと思ったりしましたが。

意味不明なのは最後のほう。何度見てもさっぱり分からないという人もいます。それは当然です。なぜなら、理解するために必要な情報が省かれてしまっているからです。何かを見落としたから理解できないというようなものではないのです。作品中に存在しないものが見えるはずありませんよ。

小説版(映画より後に発表されたとは知らなかったよ)を読んだり、続編の『2010年宇宙の旅』を観れば理解できるそうです。


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