そもそもクイズ番組に笑いはいらない。

ヤフーニュースで次の記事を見かけた。

<素人と玄人の「笑い」の違い>なぜ最近のクイズ番組には「素人」が出なくなったのか?

今の地上波では考えられないが、かつて、テレビのゴールデンタイムのクイズ番組に素人(←イヤな言い方だから、以下、主に「一般人」と書きます)が出まくっていた時代があった。(海外なら今でも視聴者参加型のクイズ番組が主流だろうけど)

『アップダウンクイズ』や『クイズグランプリ』はもとより、『世界一周双六ゲーム』みたいな番組までもが視聴者参加型のクイズ番組だったのだ。
『クイズ 100人に聞きました』なんか、全員一般人の家族が出場していたのだ。

今回取り上げた記事で気になったのは、笑えないクイズ番組を面白くないと捉えていることだ。
クイズ番組って、笑いが必要なものだったのか? 大喜利と勘違いしてるのか。

クイズは、正解しようと思って答えるのが原則だ。
わからない問題でも、なんとか正解したいと思って答える。
珍答で笑いが起きるのはあくまでオマケだ。

《記事から引用》

「良い素人」の第一条件は「自分を面白いとは思っていない人」である。自分から、これ面白いでしょ? と「ネタを言いに来る」つまり出しゃばってくる素人は出演することがない。
こうして選んだ素人は時として爆発的な笑いを生む。

笑える回答をしてくれる素人が欲しい。でも、「出しゃばってくる素人」は要らない。素人は余計な計算をするなってことだね。天然ボケ大歓迎。それ以外の一般人はテレビに出させてやんない。一般視聴者も随分見下されたものだ。

笑いを狙っていないのに面白い、笑いを狙っていないからこそ面白い、というのをたまに聞くが、真面目に答えている人を嗤うのは失礼ではないのか。
芸能人はともかく、一般人は自分の珍答を嗤われたら、いい気はしないだろう。
まあ、「ご長寿早押しクイズ」の出場者は気軽に回答してるだろうけど。(※でも昔、どこかの記事で、「ご長寿早押しクイズ」に出場したことがある人が「編集で、変な答えを言っているところだけ放送された」と怒ってた、というのを読んだことがある)

クイズ番組に限らず日本の地上波の番組は、笑いや盛り上がりを重視しすぎる。とにかくうるさい。

素人が出なくなったのには様々な理由がある。
一つは素人が出ても面白くないからである。

この「面白くない」は、「笑えない」とするのがより正確だ。

もう一つ大きな理由は、経済的合理性である。テレビに出演可能なレベルの素人を見つけるには、膨大な人と費用と手間がかかる。

笑いなんぞ求めるから、「膨大な人と費用と手間がかかる」のだ。

経済的合理性を考慮するんだったら、むしろ一般人をテレビに出した方がいいよ。
テレビに出られるんなら、お金を払ってでも出たいと思っている一般人は山ほどいる。

えっ、それじゃあ、視聴率が取れないって?
芸人偏重の今だって、たいして視聴率取れてないじゃん。

笑えない番組でも面白い場合があることにそろそろ気付こう。

素人いじりなんて大きなお世話。へりくだれとまでは言わないから、普通に接してくれ。

《余談》
往年の『アメリカ横断ウルトラクイズ』、今の地上波では絶対にあんな内容にはできないね。面接も無しでマルバツで選別した一般人をそのまま出してるんだもん。それから、ジャンケン三本勝負。今なら考えられないね。だって、ジャンケンだと、テレビ向きのキャラの人が負けて、テレビ的にはショボい人(失礼)が勝つことだってあるんだから。というわけで、現状ではウルトラクイズの復活はありません。

そもそもクイズ番組に笑いはいらない。」への2件のフィードバック

  1. 芸能人の出るクイズ番組は「クイズ」よりも「(下手な)笑い」を重視していて・・・ 何か悔しい!

    1. そうですね。

      でも、淡々と普通にクイズに答えるだけでは、芸能界で生き残れないという意識が働くのでしょうから、仕方ないとも言えます。

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