給料払わないもん勝ちなのか。

先日「第2回ブラック企業大賞2013」の授賞式があってワタミが大賞をとった。
でも、ノミネート企業が8社だけというのは少ないなあ。有名じゃない企業にはワタミより酷いところはいっぱいあるよ。ブラック企業勤務経験者からの情報を募集して、少なくとも百社以上から選考しなきゃ、真の大賞とはいえないよ。
まあ、小さい会社の中にはブラックにしないと倒産してしまうからやむを得ないというところもあるだろうから、ブラック企業ならなんでもかんでも吊るしあげていいってことはないけど。

ところで、4月17日の投稿で取り上げたキョウワプロテック株式会社、「ブラック企業大賞」の有力候補になっていいと思う。それぞれ責任者と副責任者を任された2人の人が「まともな会社ではない」と気付いて2カ月以内に辞めたくらいだから。この「K」(実名はまだ伏せておきましょう)という会社、時間分の給料をきちんと払わないことにかけてはナンバーワンかもしれない。1カ月分の給与明細に記載してある勤務時間が実際より何十時間も少ないんだから話にならない。

当然従業員も黙ってはいない。ある人は事務所まで出向いて差額分のうち2万円を受け取ったそうだ。この人は勤務時間をきちんとメモしていたから、不足分の全額ではないにせよお金を受け取れたのだ。それがなければ「証拠がない」ということで門前払いになる。タイムカードを要求しても「それは本社に送ったので、今取り寄せている最中だ」と言われ、結局うやむやになる。
こんな状態だからタイムカードをコピーしようと近くのコンビニまで行く人もいた。そしたら上司的ポジションのM山(こいつは正社員でもないのにキョウワプロテックの犬みたいな存在だった)というイヤな奴が「勝手に抜け出すな」などと怒り出したりしたが、だいたい、従業員にタイムカードをコピーしようと思わせる会社が異常なのである。同僚の一人は「昔勤めていた会社ではタイムカードをコピーしようなんて考えもしなかった」と言っていた。当然だ。

私も含めた10人くらいは労働基準監督署にも行った。しかし労働基準監督署には強制力がないのだ。だから、会社に知らん顔をされれば、それっきりで差額が振り込まれることはない。

というわけで、訴訟に踏み切る人もいた。しかし、訴訟を起こしても、タイムカードのコピー等の証拠がなければ不足分の給料は払われない。ある人は「訴訟はしたが、4月分はあきらめて、5月分だけでも支払ってもらえるようにする」と言っていた。最初の頃はタイムカードを写しておこうなんて考えるわけないのだから、不足分の全額を取り戻すことは不可能なのである。

苦情を言われても平気でいられる図太い神経を持ち、従業員に給料を払うのはもったいないと考える経営者は、給料を実際より少なく支払うと得をすることになるね。労働基準監督署に何を言われても無視すれば済むし、訴訟をおこされてからしぶしぶ差額分(証拠がある分だけ)支払えばそれでいいんだから。遅延料金を支払う必要はないし。

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