長文問題はどのようにして誕生したか

「長文」クイズの黎明期の状況をリアルタイムで体験している世代は、もう「クイズ界」ではかなり少なくなっているだろう。
その時代を肌で知っているクイズ屋でも、長文クイズ(※以下、「長文」)がどのように生まれ、どう進化していったかについては記憶がおぼろげになっているはずだ。

長文は、ある日突然誕生したわけではない。
前フリを付けたクイズが流行り出してから、徐々に徐々に問題文が長くなっていったのだ。

そもそも、「長文クイズ」「長文問題」という言葉は、長文が定着してから言われ始めたものだ。それまでは「問題文が長い」などと言われていた。

さて、これは想像だが、今の若いクイズ屋は、長文がどのように生まれたのかについて、最初は前フリ1つの問題が主流になり、その後、前フリを2つ以上付けることが発明され、そして今日の「前フリ、中フリ、後ゲン」になったと思っている人が多いのではなかろうか。
もちろん、これはこれで、違っているとはいえない。
ただ、長文ムーブメントの前夜は、その流れが一筋だけではなかったので、長文には、また別のルーツともいうべき動きがあったのだ。

何が言いたいのかというと、長文の主な起源は、20年ちょっと前に流行った「エピソードを問題文に盛り込むクイズ(※答えは人名)」だったのではないかということだ。

人物のエピソードを「フリ」にすると、短文(※レトロニムですね)とは呼びにくい問題が出来上がる場合が多くなる。
更にフリを追加するようになると、それはもう長文だ。

そして月日は流れ、いつしか、三段構えの「前フリ、中フリ、後ゲン」という概念が生まれた。
長文における三段構えを基本とする考えは、案外、後になって出てきたものなのである。

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