Q.

【5320】国際天文学連合(IAU)は、2015年7月にアメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機、ニュー・ホライズンズが最接近した冥王星の地形14カ所の名前を承認しました。
なかでもよく目立つハート型の地形(※「クジラの尾」などとも呼ばれていた)は、「〔何〕領域」と命名されたでしょう?

※〔答え〕の北側に広がる台地が「はやぶさ大陸」と命名されました。

IAUによって承認された冥王星表面の14の地形の名称とその由来

「トンボー領域(Tombaugh Regio)」:アメリカの天文学者クライド・トンボー(1906-1997)。1930年に米・アリゾナ州ローウェル天文台で冥王星を発見
「バーニー・クレーター(Burney crater)」:イギリスのヴェネチア・バーニー(1918-2009)。トンボーが発見した天体に「冥王星」という名前を提案。当時11歳だった
「スプートニク平原(Sputnik Planitia)」:ソビエト連邦の人工衛星「スプートニク1号」。1957年に打ち上げられた世界初の人工衛星
「テンジン山とヒラリー山(Tenzing Montes and Hillary Montes)」:インド・ネパールのシェルパのテンジン・ノルゲイ(1914-1986)と、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリー(1919-2008)。世界初のエベレスト登頂に成功
「アル・イドリーシー山(Al-Idrisi Montes)」:アラブの地図学者・地理学者アル・イドリーシー(1100-1165/66)。アジア・アフリカ・ヨーロッパ域の地図や解説本を作成
「ジャンガウル地溝帯(Djanggawul Fossae)」:オーストラリア先住民の神話に登場する3人の先祖「ジャンガウル」。死の島とオーストラリア間を旅し、大地を創り草木で覆いつくしたとされる
「スレイプニル地溝帯(Sleipnir Fossa)」:北欧神話の馬「スレイプニル」。強力な8本の脚を持ち、主神オーディンを冥界に運んだ
「ヴァージル地溝帯(Virgil Fossae)」:ローマの詩人ヴァージル(ウェルギリウス、紀元前70-紀元前19)。ダンテの叙事詩「神曲」で、地獄や煉獄を巡るダンテの案内役となった
「アドリヴン凹地(Adlivun Cavus)」:イヌイット神話に登場する冥界「アドリヴン」
「ハヤブサ大陸(Hayabusa Terra)」:日本の探査機および探査計画「はやぶさ」。2003年に打ち上げられ、人類史上初めて小惑星の直接サンプルを採取し、2010年に地球に持ち帰った
「ボイジャー大陸(Voyager Terra)」:NASAの探査機「ボイジャー1号・2号」。1977年に打ち上げられ、木星、土星、天王星、海王星を探査。現在も運用が続けられており、太陽圏と恒星間空間との境を調べている
「タルタロス尾根(Tartarus Dorsa)」:ギリシャ神話に登場する、最も深く暗い冥界の穴「タルタロス」
「エリオット・クレーター(Elliot crater)」:アメリカの研究者ジェームズ・エリオット(1943-2011)。星食を太陽系研究に利用した先駆者で、天王星の環を発見し、冥王星の薄い大気を世界で初めて検出した

なお、クジラ模様として知られる暗い領域「クトゥルフ領域」は、(少なくとも今回は)正式名として承認されていない。

▼引用元
冥王星の地形に初の公式名称、「ハヤブサ大陸」など

A.

【5320】トンボー領域
※冥王星の発見者クライド・トンボー[米]に因む。

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