二重ハイフンの思ひ出

現在では、外国人の名前をカタカナで表記するときに、中黒(・)と二重ハイフン(=)を明確に区別することが一般化しているが、15年ほど前まではそうではなかった。
複合姓など切り離してはいけない姓をつなぐ場合であろうと、姓と名の間であろうと、全て中黒、または、全て二重ハイフンのどちらかに統一していた。
私の中学時代の社会科の先生は歴史上の人物名を二重ハイフンで統一していたし、クイズ界でも、カタカナ人名の区切りが全部二重ハイフンになっている問題集がけっこうあった。
現在でも中黒で統一しているのはよく見かけるが、二重ハイフンで統一しているのはめっきり見なくなった。たまに見かけると変な感じがするくらいだ。
二重ハイフンが用いられた主な理由はおそらく、中黒が「りんご・みかん・バナナ」のように列挙するときの区切りにも用いられるため、それと紛らわしくならないようにするためだったのだろうと思う。

そんなこんなでわが国では長い間、外国人名の表記が、切り離してはいけない区切りも、そうでない区切りも同じ記号(「・」または「=」)を使い続けてきたので、「ガルシア=マルケス」を「マルケス」と呼んだり、「トゥールーズ=ロートレック」は「ロートレック」と言うほうが普通になっていたりと、本来なら正しくないと思われる呼称が定着してしまっている例がけっこうある。
思い起こせば、《カタカナ人名二重ハイフン全盛時代》には複合姓かどうかなんてあまり気にしていなかったような気がするなあ。

ところで、なんでこんな話をするのかというと、昨日本屋でたまたま児童書のコーナーを通りかかった時、作者名に二重ハイフンが使われている本がたくさんあるのに気が付いたからなんですよ。初版の発行が古い本は特にそれが顕著でした。「レオ=レオニ」「ディック=ブルーナ」「アルフ=プリョイセン」などなど。これに違和感を感じなかった昔を思い出しましたよ。

写真を撮ってしまいました。同じ「青い鳥文庫」のシリーズですが、姓と名の区切りが「・」だったり、「=」だったり、あるいは、姓のみだったりと統一されていません。予想通り、初版発行時期が新しいものは、姓と名が「・」で区切られていました。
(写真では、ちと字が小さくて見にくいですね)

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参考:2013年2月10日のブログ

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