クイズ王の部屋

2人以上からなるエポニム

昨日に続いて、二重ハイフンの話。

エポニミー効果のためのエポニムが複数の場合における表記ゆれ(なんのこっちゃ)のことなんですが、「コーシー=シュワルツの不等式」や「シュテファン=ボルツマンの法則」など、2つ以上の人名を含む名称には「=(二重ハイフン)」を用いている表記を、ひと昔前よりは多く見かける。(※これは錯覚かもしれない。調べていないので分からないが、法則名とかにはウン十年前でも「=」を使うのは珍しくなかったかもしれない。)
とはいえ今でも「・(中黒)」や「‐(ハイフン)」にしている表記も優勢だし、記号も何も入れずにそのままくっつけてしまっている表記(「シュテファンボルツマンの法則」のように)もある。

エポニムに「・」ではなく「=」を使用しているのは、カタカナにする時に原語の「‐(ハイフン)」は「=」にするという慣習に従っているからなんだろうけど、他の理由として、「・」を使ったら、姓と名を区切る「・」と紛らわしいから「=」にしているというのもあるような気がする。

そうすると、複合姓など切り離してはいけないものを繋ぐ場合にも用いる「=」を、エポニムでは異なる他人の名前を結びつける記号として使うことになるわけだ。

いい例が思い付かないから勝手に架空のを作ったけど、
「ペレス=デ=クエヤル=ブトロス=ガーリ=アナンの法則」
「クラフト=エビング=ザッヘル=マゾッホ現象」
「ジョンソン=トゥールーズ=ロートレック=スミス効果」
みたいに、分かりにくい表記になってしまうこともありえるわけだ。
まあ、そういう表記はふつう採用されないか。


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