あれもこれも放送禁止用語。

一週間ほど前、AKB48のメンバーがラジオ番組で不適切な発言をしたというニュースがあった。

どんな不適切発言だったんだろうと記事を読んでみると、どうやら放送禁止用語の「発狂」という言葉を使ってしまったことがひっかかったらしい。

そうか、発狂って放送禁止用語だったんだ。

放送禁止用語の中には「キチガイ」のように広く知られているものもあるけど、えっ!、これがそうなの!?というようなものも多い。

放送局の人の間では常識でも、タレントとかには知れわたっていない放送禁止用語はかなり多いと思う。

今回のAKBのラジオでは、「さきほど番組内で不適切な発言がありましたことをお詫び申し上げます」とアナウンスが流れたそうだけど、悪気がない発言ならお詫びする必要はないでしょ。
苦情電話でも来たのかな? 来ていたとしたら、その電話をかけた人は過剰反応だ。
もしそんな電話が来ていないのなら、お詫びは余計だ。放送終了後にAKBに「この言葉は使わないように」と注意すれば済むこと。

もう随分昔、高校生くらいの頃、新聞か本でたまたま放送禁止用語一覧を読んだ時、「こんな普通の言葉、普通に喋ってたら絶対言うてしまうやん」と思ったものだ。「町医者」とか「四つ辻」とか、何でダメなのか意味が分からんかった。

「町医者」は「開業医」に言い換えるべきだという。

「四つ辻」は、ググって調べてみると、「四つ(よつ)」だけでも、被差別部落民に対する差別語だということが分かった。
テレ東の番組でブラマヨが「4つ(よつ)」と言ったことで、大橋アナが謝罪したこともあったんだって。
でも「4つ」なんか、何の気なしに自然に使ってしまう言葉だよ。

放送禁止用語一覧を見れば分かるけど、普通の人がこれらの用語をうまい具合に避けながら喋るのは無理。
「不適切発言」のたんびにニュースキャスターが謝らなきゃいけないなんていう面倒なことになってるのはおかしいんじゃないの。

NHKの中継で、農家の人が自分のことを「百姓」と言ったことが放送事故扱いになったことがあったらしい。
百姓が「百姓」と口に出したら放送事故とはねえ。

だいたい、放送禁止用語をあげつらって苦情を訴える人は、当事者でもないのに勝手に慮(おもんぱか)り過ぎなのだ。

言葉狩りの行き過ぎは、あとあと不都合になるよ。
古い小説や映画の中の言葉を今の基準で不適切と判断していたら、作品が成り立たなくなるからね。

テレビといえども、さすがに、すべての「不適切用語」を削るわけにもいかない場合もある。古い邦画を放送する時は、「~現代においては不適切と思われる表現がありますが、製作当時の時代背景~オリジナルのまま放送させて頂きます」というテロップの挿入で済ませている。そうするしかない。

余談。
意外な放送禁止用語をいくつか挙げてみます。
「過去帳」「移民」「職工」「パーマ屋」「インチキ」「尻ぬぐい」「ずらかる」「イチャモンをつける」

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