ノーベル生理学・医学賞

▼歴代受賞者および受賞理由

20世紀

1901年

血清療法の研究、特にジフテリアに対するものによって、医学の新しい分野を切り開き、生理学者の手に疾病や死に勝利しうる手段を提供したこと

エミール・アドルフ・フォン・ベーリング[独]
  • 軍医時代、ヨードホルムの殺菌性発見。
  • 1890年、同僚の北里柴三郎との連名で「動物におけるジフテリア免疫と破傷風免疫の成立について」という論文を発表。

1902年

マラリアの研究によってその感染経路を示し、疾病やそれに対抗する手段に関する研究の基礎を築いたこと

ロナルド・ロス[英](インド生まれ)
  • インド、アーンドラ・プラデーシュ州シカンダラーバードでマラリアを研究。
  • 8月20日が記念日「蚊の日」になっているのは、1897年のこの日、彼ががハマダラカの胃からマラリア原虫を発見したことにちなむ。

1903年

疾病の治療法への寄与、特に尋常性狼瘡への光線治療法によって、医学の新しい領域を開拓したこと

ニールス・フィンセン[デンマーク]
  • 1860年フェロー諸島トースハウン生まれ。
  • デンマーク人初のノーベル賞受賞者。

1904年

消化生理の研究により、その性質に関する知見を転換し拡張したこと

イワン・パブロフ[ロシア]
  • ロシア人初のノーベル賞受賞者。
  • 講義録『大脳半球の働きについての講義』。

1905年

結核に関する研究と発見

ロベルト・コッホ[独]
  • 炭疽菌の純粋培養に成功。
  • インドでコレラ菌を発見。
  • ツベルクリン(結核菌ワクチン)を創製。

1906年

神経系の構造研究

カミッロ・ゴルジ[伊]
  • 神経組織の染色法「ゴルジ染色」を発見。(彼は「黒い反応」と読んでいた)
  • 「ゴルジ腱器官」「ゴルジ体」に名を残す。
サンティアゴ・ラモン・イ・カハール[スペイン]
  • 「ラモン」は父方の姓、「カハール」は母方の姓。
  • 中枢神経系の構造に関して「ニューロン説」を提唱し、ゴルジらの「網状説」と対立。

1907年

疾病発生における原虫類の役割に関する研究

シャルル・ルイ・アルフォンス・ラヴラン[仏]
  • マラリア原虫を発見。
  • リーシュマニアやトリパノソーマを研究。

1908年

免疫の研究

イリヤ・メチニコフ[ロシア]
  • 白血球の食作用を提唱。
  • 兄のレフ・メチニコフはナロードニキの革命家で、日本に亡命して東京外国語学校の外国人教師となった。
  • 「ジェロントロジー」(老年学)の命名者。
  • ブルガリアのヨーグルトが長寿に有用であるという説を唱えた。
パウル・エールリヒ[独]
  • 「化学療法(chemotherapy)」という用語を初めて用いた。
  • 抗原抗体反応の側鎖説を提唱。
  • 秦佐八郎(はた・さはちろう)と共に梅毒治療薬「サルバルサン」を合成。

1909年

甲状腺の生理学、病理学および外科学的研究

エーミール・テオドール・コッハー[スイス]
  • 甲状腺の腫瘍を研究し、1876年に最初の全切除に成功。
  • 鋸歯状で先端に鉤が付いたコッヘル鉗子に名を残す。
  • ウィーン大学ではテオドール・ビルロートに師事した。
  • ジョゼフ・リスターの無菌手術法をスイスに導入。

1910年

核酸物質を含む、タンパク質に関する研究による細胞化学の知見への寄与

アルブレヒト・コッセル[独]
  • ストラスブール大学在学中は、アドルフ・フォン・バイヤー、フェリクス・ホッペ=ザイラーらの教えを受けた。
  • アデニン、グアニン、チミン、シトシン、ウラシルを発見。

1911年

眼の屈折機能に関する研究

アルヴァル・グルストランド[スウェーデン]
  • 眼科医。ウプサラ大学教授。
  • 水晶体の代わりとなるグルストランド眼鏡を発明。

1912年

血管縫合および臓器の移植に関する研究

アレクシス・カレル[仏]
  • ヘンリー・D・デーキン[英]と共に消毒法「カレル-デーキン法」を開発。
  • 『人間 この未知なるもの』。

1913年

アナフィラキシーの研究

シャルル・ロベール・リシェ[仏]
  • 「アナフィラキシー」の命名者。
  • 「エクトプラズム」の命名者でもあり、心霊現象研究協会(SPR)の会長も務めた。

1914年

内耳系の生理学および病理学に関する研究

ローベルト・バーラーニ[オーストリア]
  • 1905年、耳鼻科学の創始者と呼ばれたH・デヴィッド・ポリッツアーの助手となった。
  • 三半規管の研究から、飛行機の操縦適性を調べる試験用の椅子を考案。

1915年~1918年

※受賞者なし

1919年

免疫に関する諸発見

ジュール・ボルデ[ベルギー]
  • 1901年ブリュッセル・パスツール研究所を設立し、初代所長となった。
  • 1906年オクターヴ・ジャング[ベルギー]と共に百日咳の病原体を発見。

1920年

毛細血管運動に関する調整機構の発見

アウグスト・クローグ[デンマーク]
  • 1916年から1946年までコペンハーゲン大学の動物学の教授を務めた。
  • 妻のマリー・クローグも著名な科学者。
  • ある研究にはそれに最適な動物がいるという「アウグスト・クローグの原則」を唱えた。

1921年

※受賞者なし

1922年

筋肉中の熱生成に関する発見

アーチボルド・ヒル[英]
  • ヘモグロビンへの酸素の結合に関する協同効果を説明する経験式として「ヒルの式」を導入。この式に用いられる係数にもその名が冠せられている。
  • 経済学者ジョン・メイナード・ケインズの義弟。

 

筋肉における乳酸生成と酸素消費の固定的関連の発見

オットー・マイヤーホフ[独]
  • 真核生物、嫌気性真正細菌の糖代謝系である「エムデン-マイヤーホフ経路」にその名を残す。
  • 1938年ナチスから逃れるためにパリに渡り、のちにアメリカに移住してペンシルベニア大学客員教授となった。

1923年

インスリンの発見

フレデリック・バンティング[カナダ]
  • 助手を務めたチャールズ・ベストにノーベル賞の賞金を分け与えた。
  • 1941年2月、イギリスに向かうために乗った飛行機がカナダのニューファンドランドで墜落し、死去。
ジョン・ジェームズ・リチャード・マクラウド(スコットランド生まれ)
  • 1921年、自身の休暇の間、フレデリック・バンティングに、研究室と実験用の犬を使うことと、学生チャールズ・ベストを助手として使用することを認めた。これがノーベル賞受賞につながった。
  • ジェームズ・バートラム・コリップにノーベル賞の賞金を分け与えた。

1924年

心電図の機構の発見

ウィレム・アイントホーフェン[オランダ]
  • 1860年、オランダ領東インド諸島(今のインドネシア)のジャワ島のスマランで生まれた。
  • 心臓から電気が発せられていることを発見した。

1925年

※受賞者なし

1926年

寄生虫発ガン説に関する研究

ヨハネス・フィビゲル[デンマーク]
  • 1900年、コペンハーゲン大学病理解剖学教授に就任。1926年、同大学の総長に就任。
  • 今日では、ノーベル賞受賞理由となった寄生虫発癌説は、誤りであったと考えられている。

1927年

麻痺性痴呆に対するマラリア接種の治療効果の発見

ユリウス・ワーグナー=ヤウレック[オーストリア]
  • グラーツ大学医学部教授、ウィーン大学精神神経病学教授を歴任。

1928年

チフスに関する研究

シャルル・ジュール・アンリ・ニコル[仏]
  • 1903年チュニス(当時、フランス植民地)のパスツール研究所所長に就任。1936年チュニスで死去。
  • 1909年、発疹チフスの媒介が衣服に付くシラミであることを確認。

1929年

抗神経炎ビタミンの発見

クリスティアーン・エイクマン[オランダ]
  • ニワトリを白米で飼育すると脚気症状をおこすが、玄米ではそうはならないことを確認した。
  • 兄のヨハン・フレデリック・エイクマンは薬学者で、明治時代に来日し、お雇い外国人として日本の薬学発展に貢献。

 

成長促進ビタミンの発見

フレデリック・ホプキンズ[英]
  • 1901年、トリプトファンを発見。

1930年

ヒトの血液型の発見

カール・ラントシュタイナー[オーストリア]
  • ABO式血液型の発見者。※AB型以外の3つ。
  • 弟子のアレクサンダー・ウィーナーと共にRh因子を発見。

1931年

呼吸酵素の特性および作用機構の発見

オットー・ワールブルク[独]
  • 生物材料のガス代謝の測定に用いる「ワールブルク検圧計」を考案。
  • 植物生理学では、高酸素濃度による光合成の低下を言い、腫瘍学では、悪性腫瘍の腫瘍細胞内においては嫌気環境のみならず好気環境であっても解糖系に偏ったブドウ糖代謝がみられることを言う、この2つの関連のない現象に共通する名称「ワールブルク効果」にその名を残す。

1932年

神経細胞の機能に関する発見

チャールズ・シェリントン[英]
  • シナプスの命名者。
  • 関節の筋が収縮すると、その反対側の筋(拮抗筋)が弛緩するという「シェリントンの法則」にその名を残す。
エドガー・エイドリアン[英]
  • 1928年、ヒキガエルの視神経に電極を取り付けた実験で、偶然にも、細胞内にも電荷が存在していることを証明。
  • 1967年、ケンブリッジ大学の総長に就任。

1933年

遺伝における染色体の役割に関する発見

トーマス・ハント・モーガン[米]
  • 染色体が遺伝子の担体(運搬体)であるとする染色体説を実証。
  • ショウジョウバエを用いた遺伝学研究で知られる。

1934年

貧血に対する肝臓療法に関する発見

ジョージ・H・ウィップル[米]
  • 貧血の犬にレバーを食べさせると症状が改善されることを発見。
  • 腸性脂肪異栄養症、特発性脂肪性下痢症ともいう「ウィップル病」にその名を残す。
ジョージ・リチャーズ・マイノット[米]

ジョージ・H・ウィップルとともに、悪性貧血の治療には、肝臓に多く含まれるビタミンB12が有効であることをつきとめた。

ウィリアム・P・マーフィ[米]
  • 犬を貧血の状態にしてから様々な物を与えて改善効果を測定し、その結果、レバーを大量に与えると症状が改善されることを発見した。

1935年

胚の発生における誘導作用の発見

ハンス・シュペーマン[独]
  • フライブルク大学教授、同大学学長を務めた。
  • イモリを用いた実験を長きにわたって行い、マンゴールト夫人(Hilde Mangold)の協力の下、原口背唇部を移植することで二次胚を形成させた。

1936年

神経刺激の化学的伝達に関する発見

ヘンリー・ハレット・デール[英]
  • 1914年、神経伝達物質としてアセチルコリンを同定。
  • 1940~45年、王立協会会長。
オットー・レーヴィ[ドイツ、オーストリア、アメリカ]
  • アセチルコリンが神経伝達物質であることを明らかにした。
  • コカインによるアドレナリン放出作用を見出した。

1937年

生物学的燃焼過程、特にビタミンCおよびフマル酸の触媒作用に関する発見

アルベルト・セント=ジェルジ[ハンガリー]
  • ビタミンCの発見者。
  • 量子力学の言葉で生命現象を記述しようとする「量子生物学」を提唱。

1938年

呼吸調節における静脈洞と大動脈機構の役割の発見

コルネイユ・ハイマンス[ベルギー]
  • ゲント大学の薬理学教授を務めた。

1939年

プロントジルの抗菌効果の発見

ゲルハルト・ドーマク[独]
  • 1951年、結核に対して効果を持つイソニアジド(イソニコチン酸ヒドラジド)を発見。

1940年~1942年

※受賞者なし

1943年

ビタミンKの発見

カール・ピーター・ヘンリク・ダム[デンマーク]
  • ニワトリにコレステロールを全く含まない食事を与える実験を行い、血液を凝固させるのに必要な成分を単離し、それを凝固ビタミンと呼んだ。※ビタミンKと呼ばれるようになった。

 

ビタミンKの化学的性質の発見

エドワード・アダルバート・ドイジー[米]
  • アドルフ・ブーテナントとほぼ同時期にエストロンを単離。

1944年

個々の神経繊維の高度に分化された機能に関する諸発見

ジョセフ・アーランガー[米]
  • ジョンズ・ホプキンス大学準教授、ウィスコンシン大学マディソン校教授、ワシントン大学[セントルイス]教授を歴任。
ハーバート・ガッサー[米]
  • ウィスコンシン大学でジョセフ・アーランガーの下で学び、のちに共同研究者となった。

1945年

ペニシリンの発見、および種々の伝染病に対するその治療効果の発見

アレクサンダー・フレミング[英]
  • 自分の鼻汁から抗菌物質・リゾチームを発見。
  • 世界初の抗生物質・ペニシリンをアオカビから発見。
エルンスト・ボリス・チェーン[英](ドイツ生まれ)
  • ユダヤ人の血を引く。1933年ドイツからイングランドに亡命。
  • ハワード・フローリーと共にペニシリンを「再発見」した。彼らの研究によりペニシリンは薬剤として大量生産できるようになった。
  • イギリスの歴史家で保守党所属の一代貴族・マックス・ベロフの妹アン・ベロフと1948年に結婚。
ハワード・フローリー[オーストラリア]
  • 妻エセルの死後、長年の共同研究者であり助手であったマーガレット・ジェニングスと再婚。
  • その肖像が、50オーストラリアドル紙幣に1973年から1995年まで使われていた。

1946年

X線照射による突然変異体発生の発見

ハーマン・J・マラー[米]
  • 精子バンクの提唱者。
  • トーマス・ハント・モーガンの研究室に入り、ショウジョウバエを用いた遺伝学研究を開始。

1947年

グリコーゲンの触媒的分解経路の発見

カール・コリ[米](プラハ生まれ)
  • オットー・レーヴィとともに心臓の迷走神経の研究を行った。
  • 炭水化物の代謝経路(コリ回路)解明に対する貢献により、1946年第1回のアルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞。
ゲルティー・コリ[米](プラハ生まれ)
  • 夫はカール・コリ。
  • 女性としては3人目、アメリカ人女性としては初めての自然科学分野でのノーベル賞受賞者。

 

脳下垂体前葉ホルモンの糖代謝における役割の発見

バーナード・ウッセイ[アルゼンチン]
  • ブエノスアイレス大学で教鞭を執った。
  • 1943年軍事政権によって追放された。

1948年

多数の節足動物に対するDDTの接触毒としての強力な作用の発見

パウル・ヘルマン・ミュラー[スイス]
  • ギリシャのテッサロニキ大学から名誉博士号を授与された。
  • ガイギー社で研究に従事し、副社長も務めた。

1949年

内臓の活動を統合する間脳の機能組織の発見

ヴァルター・ルドルフ・ヘス[スイス]
  • 母校、チューリッヒ大学で生理学の教授を務めた。

 

ある種の精神病に対する前額部大脳神経切断の治癒的価値の発見

アントニオ・エガス・モニス[ポルトガル]
  • 政治家でもあり、1917年、外務大臣に就任。第一次世界大戦後に開かれたパリ講和会議では首席代表を務めた。
  • 外科医のペドロ・アルメイダ・リマと組んで、後に「ロボトミー」として確立される、前頭葉を脳のその他の部分から切り離す手術を、世界で初めて行った。

《以下、編集中》

1950年

諸種の副腎皮質ホルモンの発見およびその構造と生物学的作用の発見

エドワード・カルビン・ケンダル[米]

タデウシュ・ライヒスタイン[スイス](ポーランド出身)

フィリップ・ショウォルター・ヘンチ[米]

1951年

黄熱およびその治療法に関する発見

マックス・タイラー[南アフリカ共和国]

1952年

結核に有効な初の抗生物質であるストレプトマイシンの発見

セルマン・ワクスマン[米](ウクライナ出身)

1953年

クエン酸回路の発見

ハンス・クレブス[英](ドイツ生まれ)

 

コエンザイムAおよびその中間代謝における重要性の発見

フリッツ・アルベルト・リップマン[米](ドイツ生まれ)

1954年

種々の組織培地におけるポリオウイルスの生育能の発見

ジョン・フランクリン・エンダース[米]

トーマス・ハックル・ウェーラー[米]

フレデリック・チャップマン・ロビンス[米]

1955年

酸化酵素の性質及び作用機序の発見

ヒューゴ・テオレル[スウェーデン]

1956年

心臓カテーテル法、及び循環器系に生ずる病理学上の変化に関する発見

アンドレ・フレデリック・クルナン[米](フランス生まれ)

ディキソン・W・リチャーズ[米]

ヴェルナー・フォルスマン[独]

1957年

ある種の体内物質の作用を阻害する合成化合物、特に血管系及び骨格筋に関するものの発見

ダニエル・ボベット[伊](スイス生まれ)

1958年

遺伝子が厳密に化学過程の調節によって働くことの発見

ジョージ・ウェルズ・ビードル[米]

エドワード・ローリー・タータム[米]

 

遺伝子組換えおよび細菌の遺伝物質に関する発見

ジョシュア・レダーバーグ[米]

1959年

リボ核酸およびデオキシリボ核酸の生合成機構の発見

セベロ・オチョア[米](スペイン生まれ)

アーサー・コーンバーグ[米]

1960年

後天的免疫寛容の発見

フランク・マクファーレン・バーネット[オーストラリア]

ピーター・メダワー[英](ブラジル生まれ)

1961年

内耳蝸牛における刺激の物理的機構の発見

ゲオルク・フォン・ベーケーシ[米](ハンガリー生まれ)

1962年

核酸の分子構造および生体の情報伝達におけるその重要性の発見

ジェームズ・ワトソン[米]

フランシス・クリック[英]

モーリス・ウィルキンス[ニュージーランド、イギリス]

1963年

神経細胞膜の末梢および中枢部における興奮と抑制に関するイオン機構の発見

ジョン・カリュー・エクレス[オーストラリア]

アラン・ロイド・ホジキン[英]

アンドリュー・フィールディング・ハクスリー[英]

1964年

コレステロールおよび脂肪酸代謝の機構と調節に関する発見

コンラート・ブロッホ[米](ドイツ生まれ)

フェオドル・リュネン[独]

1965年

酵素およびウイルス合成の遺伝的制御に関する発見

フランソワ・ジャコブ[仏]

アンドレ・ルヴォフ[仏]

ジャック・モノー[仏]

1966年

発癌性ウイルスの発見

ペイトン・ラウス[米]

 

前立腺がんのホルモン療法に関する発見

チャールズ・ブレントン・ハギンズ[米](カナダ生まれ)

1967年

視覚の化学的、生理学的基礎過程に関する発見

ラグナー・グラニト[フィンランド、スウェーデン]

ハルダン・ケファー・ハートライン[米]

ジョージ・ワルド[米]

1968年

遺伝暗号とそのタンパク質合成における機能の解明

ロバート・W・ホリー[米]

ハー・ゴビンド・コラナ[米](パキスタン出身)

マーシャル・ニーレンバーグ[米]

1969年

ウイルスの複製機構と遺伝的構造に関する発見

マックス・デルブリュック[米](ドイツ生まれ)

アルフレッド・ハーシー[米]

サルバドール・エドワード・ルリア[イタリア、アメリカ]

1970年

神経末梢部における液性伝達物質、およびその貯蔵、解離、不活化の機構に関する発見

ベルンハルト・カッツ[英](ドイツ生まれ)

ウルフ・スファンテ・フォン・オイラー[スウェーデン]

ジュリアス・アクセルロッド[米]

1971年

ホルモンの作用機作に関する発見

エール・サザランド[米]

1972年

抗体の化学構造に関する発見

ジェラルド・モーリス・エデルマン[米]

ロドニー・ロバート・ポーター[英]

1973年

個体的および社会的行動様式の組織化と誘発に関する発見

コンラート・ローレンツ[オーストリア]

カール・フォン・フリッシュ[オーストリア、ドイツ]

ニコ・ティンバーゲン[オランダ、イギリス]

1974年

細胞の構造的機能的組織に関する発見

アルベルト・クラウデ[ベルギー]

クリスチャン・ド・デューブ[ベルギー](イギリス生まれ)

ジョージ・エミール・パラーデ[米](ルーマニア生まれ)

1975年

腫瘍ウイルスと細胞内の遺伝物質との相互作用に関する発見

レナート・ドゥルベッコ[イタリア、アメリカ]

ハワード・マーティン・テミン[米]

デビッド・ボルティモア[米]

1976年

感染症の起源および伝播の新たな機構に関する発見

バルチ・ブランバーグ[米]

ダニエル・カールトン・ガジュセック[米]

1977年

脳のペプチドホルモン生産に関する発見

ロジェ・ギルマン[フランス、アメリカ]

アンドリュー・シャリー[米](ポーランド生まれ)

 

ペプチドホルモンのラジオイムノアッセイ法の開発

ロサリン・ヤロー[米]

1978年

制限酵素の発見と分子遺伝学への応用

ダニエル・ネーサンズ[米]

ハミルトン・スミス[米]

ヴェルナー・アーバー[スイス]

1979年

コンピュータ断層撮影の開発

ゴッドフリー・ハウンズフィールド[英]

アラン・コーマック[米](南アフリカ共和国生まれ)

1980年

細胞表面において免疫反応を調節する、遺伝的に決定された構造に関する発見

バルフ・ベナセラフ[ベネズエラ、アメリカ]

ジャン・ドーセ[仏]

ジョージ・スネル[米]

1981年

大脳半球の機能分化に関する発見

ロジャー・スペリー[米]

 

視覚系における情報処理に関する発見

デイヴィッド・ヒューベル[カナダ、アメリカ]

トルステン・ウィーセル[スウェーデン]

1982年

プロスタグランジンおよびそれに関わる生物学的活性物質の発見

スネ・ベリストローム[スウェーデン]

ベンクト・サミュエルソン[スウェーデン]

ジョン・ベーン[英]

1983年

可動遺伝因子の発見

バーバラ・マクリントック[米]

1984年

免疫系の発達と制御における選択性に関する諸理論、およびモノクローナル抗体の作成原理の発見

ニールス・イェルネ[デンマーク](イギリス生まれ)

ジョルジュ・J・F・ケーラー[独]

セーサル・ミルスタイン[アルゼンチン、イギリス]

1985年

コレステロール代謝の調節に関する発見

マイケル・ブラウン[米]

ヨセフ・ゴールドスタイン[米]

1986年

成長因子の発見

リータ・レーヴィ=モンタルチーニ[伊]

スタンリー・コーエン[米]

1987年

抗体の多様性に関する遺伝的原理の発見

利根川進

1988年

薬物療法における重要な原理の発見

ジェームス・ブラック[英]

ガートルード・エリオン[米]

ジョージ・ヒッチングス[米]

1989年

ガン遺伝子のレトロウイルスが細胞起源であることの発見

J・マイケル・ビショップ[米]

ハロルド・ヴァーマス[米]

1990年

ヒトの疾患治療における臓器および細胞移植に関する発見

ヨセフ・マレー[米]

エドワード・ドナル・トーマス[米]

1991年

細胞における単独のイオンチャネルの機能に関する発見

エルヴィン・ネーアー[独]

ベルト・ザクマン[独]

1992年

生体制御機構としての可逆的タンパク質リン酸化の発見

エドモンド・フィッシャー[スイス、アメリカ](上海生まれ)

エドヴィン・クレープス[米]

1993年

分断された遺伝子の発見

リチャード・ロバーツ[英]

フィリップ・シャープ[米]

1994年

Gタンパク質およびそれらの細胞内情報伝達における役割の発見

アルフレッド・ギルマン[米]

マーティン・ロッドベル[米]

1995年

初期胚発生における遺伝的制御に関する発見

エドワード・ルイス[米]

クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト[独]

エリック・ヴィーシャウス[米]

1996年

細胞性免疫防御の特異性に関する研究

ピーター・ドハーティー[オーストラリア]

ロルフ・ツィンカーナーゲル[スイス]

1997年

感染を引き起こす新たな原因物質としてのプリオンの発見

スタンリー・B・プルシナー[米]

1998年

循環器系における情報伝達物質としての一酸化窒素に関する発見

ロバート・ファーチゴット[米]

ルイ・イグナロ[米]

フェリド・ムラド[米]

1999年

タンパク質が細胞内での輸送と局在化を司る信号を内在していることの発見

ギュンター・ブローベル[ドイツ、アメリカ]

2000年

神経系における情報伝達に関する発見

アービド・カールソン[スウェーデン]

ポール・グリーンガード[米]

エリック・カンデル[米](オーストリア生まれ)

21世紀

2001年

細胞周期における主要な制御因子の発見

リーランド・ハートウェル[米]

ティム・ハント[英]

ポール・ナース[英]

2002年

「器官発生とプログラム細胞死の遺伝制御」に関する発見

シドニー・ブレナー[英]

ロバート・ホロビッツ[米]

ジョン・サルストン[英]

2003年

核磁気共鳴画像法に関する発見

ポール・ラウターバー[米]

ピーター・マンスフィールド[英]

2004年

におい受容体および嗅覚系組織の発見

リチャード・アクセル[米]

リンダ・バック[米]

2005年

ヘリコバクター・ピロリ菌およびその胃炎や胃かいようにおける役割の発見

バリー・マーシャル[オーストラリア]

ロビン・ウォレン[オーストラリア]

2006年

RNA干渉-二重鎖RNAによる遺伝子サイレンシング-の発見

アンドリュー・ファイアー[米]

クレイグ・メロー[米]

2007年

胚性幹細胞を用いての、マウスへの特異的な遺伝子改変の導入のための諸発見

マリオ・カペッキ[米](イタリア生まれ)

マーティン・エヴァンズ[英]

オリヴァー・スミティーズ[米](イギリス生まれ)

2008年

子宮頸癌を引き起こすヒトパピローマウイルスの発見

ハラルド・ツア・ハウゼン[独]

 

ヒト免疫不全ウイルスの発見

フランソワーズ・バレ=シヌシ[仏]

リュック・モンタニエ[仏]

2009年

テロメアとテロメラーゼ酵素が染色体を保護する機序の発見

エリザベス・H・ブラックバーン[オーストラリア、アメリカ]

キャロル・W・グライダー[米]

ジャック・W・ショスタク[米](イギリス生まれ)

2010年

体外授精技術の開発

ロバート・G・エドワーズ[英]

2011年

自然免疫の活性化に関する発見

ブルース・ボイトラー[米]

ジュール・ホフマン[仏](ルクセンブルク生まれ)

 

樹状細胞と、獲得免疫におけるその役割の発見

ラルフ・スタインマン[カナダ]

2012年

成熟した細胞に対してリプログラミングにより多能性(分化万能性)を持たせられることの発見

ジョン・ガードン[英]

山中伸弥

2013年

細胞内で生成されたタンパク質を細胞核などの目的の場所まで運ぶ仕組み(小胞輸送)の解明

ランディ・シェクマン[米]

ジェームズ・ロスマン[米]

トーマス・スードフ[米](ドイツ生まれ)

2014年

脳内の空間認知システムを構成する細胞の発見

ジョン・オキーフ[アメリカ、イギリス]

マイブリット・モーセル[ノルウェー]

エドバルド・モーセル[ノルウェー]

2015年

線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見

ウィリアム・C・キャンベル[アイルランド、アメリカ]

大村智(さとし)

 

マラリアに対する新たな治療法に関する発見

屠呦呦(と・ゆうゆう / トゥ・ヨウヨウ)[中国]