テレビのクイズ番組で「最強のクイズ王」が決定する時代はとっくに終わっている。

視聴者参加型のクイズ番組が減り、テレビのクイズ番組がタレント全盛になってからは、クイズプレーヤーが腕試しをするハレの場は、ほとんど「オープン大会」だけになった。

昔の“ギミア”や“FNS”のような「最強クイズ王決定戦」が、テレビ、できれば地上波で放送されるようになればいいなと思っている人も多いだろう。(あっ、“クイズ神”があったか。でもあれは、タレント枠とか過去の実績枠があって、一般視聴者はかなり狭き門を通過しなきゃ出られないからなあ)

しかし今、テレビの地上波でクイズ王決定戦番組が行われたとしても、それは最強を決めるのにふさわしいものにはならない。なぜなら、テレビ番組では最強を決めるのに必要な難易度の問題を出題できないからだ。テレビを見ている人が難し過ぎると感じる問題を出してはいけないという考えが幅を利かせているのだ。
もちろん、難問を答えられるばかりがクイズの実力ではないという意見も正しいのだろうけど、「最強」を名乗るのなら、ある程度の難問も答えてもらわないとね、やっぱり。

テレビのクイズ番組で出る問題では、あるラインから上の実力は測れない。そこそこ強い人とものすごく強い人が同じ力に見えてしまうのである。
クイズ以外の例で考えてみる。握力43キロのAさんと、握力65キロのBさんがいたとする。どちらも強い握力の持ち主だが、AさんよりBさんの方がはるかに強いと言える。この二人が40キロまでしか計測できない握力計を思いっきり握ったとすると、二人とも針が振り切ってしまい、どちらの方が強いのかは判断できない。
テレビで出題されるクイズというのはこの握力計みたいなものだ。最強を決めるものさしとしては、難易度の高さが不十分なのである。

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