すぐに思い浮かぶ代わりの言葉がないから使う

言語というのは、原始人の時代から徐々に徐々に語彙が増えていって、ある単語は定着し、またある単語は廃れ、他には意味が変わったりしながら、長期的に見れば絶えず変化していくものである。
誤用が問題になることがあるが、膨大な量の単語をすべて正しく用いることは不可能。
使い勝手のいい言葉は広まり定着する。だから誤用の方が市民権を得る例も多々ある。

「全然」の後には否定語が来ないといけない(これは戦後広まったことらしい。昔は普通に肯定語と一緒に使っていた)から「全然いいです」「全然大丈夫」「全然オッケー」などは誤用とされる。でも日常会話だと、「全然」の代わりになるしっくりくる言葉がすぐに思い付かないことが多い。話の流れで「全然」と言ってしまうのは仕方のないことだ。

食堂とかで店員に「すいませーん」と呼びかけるのはごく普通のことだが、それを見て「どうして日本人は謝ってばかりいるのだ」と言う外国人がいる。
いやいや、謝っているわけではないよ。単なる呼びかけ用語だよ。代わりの言葉がないから使っているだけだよ。昔は「もしー」と言ったらしいけど、今この場面で使う人はいない。
それに、単語の意味は一つだけではないことが多い。国語辞典を見たらわかるように、「一、・・・。二、・・・。三、・・・。」といくつもの意味がある単語は珍しくない。
「すいません(すみません)」には「ごめんなさい」以外に「あのう」の意味もあるのだ。

言葉使いに対するイチャモンは、言葉に複数の意味があることを考慮に入れていないことからくる誤解であることも多いのである。

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